生わかめの旬は春。2月から5月の短期間のみ味わえる季節限定の食材です。乾燥わかめと比べると、独特の香りや食感があり、美味しくいただけます。
「たくさん買って、できるだけ長く生わかめを楽しみたい」と思う方も多いでしょうが、そうすると気になるのが、生わかめの賞味期限。
もし購入してすぐに食べられなくなると、無駄になってしまいます。
この記事では、生わかめの賞味期限や適切な保存方法について詳しく説明します。
生わかめの賞味期限はどのくらい？
生わかめの賞味期限は、およそ2～3日と非常に短いです。
生わかめの旬は年間を通して2月から5月頃までですが、その賞味期限もとても短いです。
海中で生息するわかめは、水揚げされて空気に触れた瞬間から鮮度が急速に落ち始めます。
鮮度が落ちると、生わかめのプリプリした食感や磯の香りが失われ、美味しさを十分に楽しむことが難しくなります。
ですので、購入した生わかめは可能な限り早く使い切ることがおすすめです。
生わかめの下処理
生わかめの下処理は、その美味しさと栄養を最大限に引き出すために重要です。ここでは、基本的な洗い方と塩抜きの方法をご紹介します。
正しい洗い方
生わかめを使用する前には、海の塩分や不純物を洗い流す必要があります。まず、大きなボウルに冷たい水を張り、生わかめをそっと浸します。
手で軽く揉みながら、砂や小さな海の生物が取り除かれるまで、水を何度か替えて洗いましょう。洗った後は、水気をしっかりと切ります。
塩抜きの方法
特に生わかめが海水の強い塩味を帯びている場合は、塩抜きが必要です。
清潔な水を何度も替えながら、生わかめを10分から15分ほど浸します。これを行うことで、過剰な塩分が抜け、生わかめ本来の味が楽しめるようになります。
このように下処理すれば、生わかめの風味が損なわれることなく、さまざまな料理に使うことができます。
生わかめの正しい保存方法
生わかめは主に「冷蔵保存」と「冷凍保存」の二つの方法で長持ちさせることが可能です。もし2～3日以内に食べきることが難しい場合は、冷凍を利用して鮮度を保持することができます。
短期保存の場合の冷蔵方法
1. 下処理した生わかめを茎と葉に分ける。
2. 茹でる前に、たっぷりの沸騰水にまず茎を入れて20秒間茹でる。
3. 茎を茹でた後、残りの葉を加えてさらに20秒間茹で、直ちに冷水に移す。
4. 冷水で冷やした後、ザルでしっかり水気を切る。
5. 水気を切ったわかめを密封できる容器に入れて冷蔵庫で保存する。
茹でたわかめは、流水でサッと洗うだけで食べられますが、未茹での場合は食べる前に軽く湯通しをすることをお勧めします。
茎を先に茹でることで全体の食感を均一にし、冷水で急冷することでシャキッとした食感を保つことができます。ただし、冷水に長く浸すと水っぽくなるため注意が必要です。
長期保存する場合の冷凍方法
大量に残ってしまったり、2～3日で食べきれない場合は、冷凍保存が適切です。
1. 冷蔵保存時と同様に、生わかめを軽く茹でる。
2. 食べやすいサイズに切り分ける。
3. 小分けにして、それぞれをラップで包む。
4. ラップされたわかめをジッパーバッグに入れ、冷凍庫で保存する。
冷凍することで、生わかめは約3～4週間保存が可能です。購入したその日に冷凍することで、風味を最も良く保つことができます。
生わかめは他の多くの食材と異なり、冷凍前後で風味や食感がほとんど変わりません。冷凍されたわかめは、加熱せずにそのまま料理に使用でき、特に味噌汁やスープには凍ったまま入れることができます。
サラダに使う場合は、冷凍したわかめを水で解凍してから水気を切り、使用します。この方法は、乾燥わかめと同様に利用できますが、食感は乾燥わかめよりも優れています。事前に冷凍しておくことで、日常のわかめ料理をさらに豊かにできます。
生わかめの劣化とその影響について
生わかめの賞味期限は非常に短く、保存が適切でないとすぐに劣化が始まります。以下で劣化した生わかめの主な特徴を解説します。
・色が暗くなり、黒っぽくまたは深い茶色に変色します。
・表面にぬめりが現れ、触るとドロドロとした感触があります。
・触感が柔らかくなり、簡単にほどけるようになります。
・酸っぱい臭いや不快な魚臭がします。
普段の湯通し前の生わかめは茶色がかっていますが、腐敗が進むと色がより濃くなります。このぬめりや触感の変化は腐敗の明確なサインです。
さらに、磯の香りが消えて酸っぱい臭いや魚臭がする場合、生わかめが腐っていることを示しています。
まとめ
生わかめの賞味期限は通常、2～3日と非常に短いです。そのため、購入後は鮮度が急速に落ちます。可能な限り早めに消費するか、購入したその日に冷凍保存することをお勧めします。
湯通ししてからの冷凍保存は、後で加熱する手間を省くことができ、食感や味もほとんど変わらないため、非常に便利です。生わかめが劣化する前に適切に処理を施し、安全で美味しい状態で利用するようにしましょう。
