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お菓子作り用に買ったココナッツオイル、まだ瓶にたくさん残っていませんか?
クッキーを作るために買っても、次に何を作ればいいのか分からなくて、そのままになってしまうこともあります。
ココナッツオイルは、クッキーだけでなく、バナナケーキや冷やして固めるチョコレート風のお菓子にも使えます。
今回紹介するのは、材料と作り方が公開されている3つのレシピです。
- クッキー:材料5種類。ココナッツの風味を楽しむ焼き菓子
- バナナケーキ:熟したバナナとココナッツオイルを使ったケーキ
- 生チョコ:オーブンを使わず、冷蔵庫で固めるお菓子
ただ、普段バターで作っているお菓子に、そのままココナッツオイルを使っていいのかは気になるところ。
バターとは水分量が違いますし、ココナッツオイルは温度によって固さが変わります。
初めて使うなら、最初からココナッツオイルを使うレシピを選んでおくと、分量で迷わずに済みますよ。
ココナッツオイルで作れるお菓子は?まずは3種類から
お菓子作りといっても、オーブンで焼くものから冷蔵庫で固めるものまで、作り方はいろいろ。
ココナッツオイルも、お菓子によって役割が変わります。
| お菓子 | オイル使用量 | 必要な道具 | 作るときの特徴 |
|---|---|---|---|
| ココナッツクッキー | 85g | オーブン・天板 | 生地を冷蔵庫で休ませる |
| バナナケーキ | 100g | オーブン・パウンド型 | 液体のオイルを生地に混ぜる |
| ココナッツ生チョコ | 100g | ボウル・バット・冷蔵庫 | 冷やして固める |
※各レシピのメーカー・料理家が公開する分量です。
例えば、オーブンを使ってお菓子を焼きたいならクッキーやバナナケーキ。
オーブンを使わずに作りたい日は、生チョコという選び方もできます。
ただし、生チョコは冷蔵庫で約3時間、クッキーは生地を冷蔵庫で約1時間休ませる工程があります。
混ぜる作業だけでなく、冷やす時間も考えておくと、作り始めてから慌てずに済みます。
ココナッツの香りが苦手なら無香タイプも
お菓子に使うココナッツオイルは、香りによって選ぶ方法もあります。
ココナッツらしい甘い香りを楽しみたいなら、エキストラバージンタイプ。
バナナやチョコレートなど、風味のある材料と組み合わせるレシピで使われています。
反対に、バターに近い控えめな風味を求めるなら、香りのないココナッツオイルも選択肢になります。
ただし、無香タイプでも商品によっては加熱時にわずかな香りが残ります。
また、レシピで使うオイルの種類が決まっている場合は、できるだけ指定の商品タイプを選んだ方が、材料や工程を変えずに作れます。
材料5つで作るココナッツクッキー
まず紹介したいのが、ココウェルの「材料5つで本格!ザクザク食感のココナッツクッキー」です。
材料は、小麦粉・卵・ココナッツオイル・ココナッツシュガー・ココナッツファインの5種類。
バターを使わず、ココナッツオイルを生地に混ぜて焼くレシピです。
クッキーの材料と分量
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| 小麦粉 | 170g |
| 卵(Mサイズ) | 1個 |
| 有機エキストラバージンココナッツオイル | 85g |
| 有機ココナッツシュガー | 60g |
| 有機ココナッツファイン | 60g |
出典:ココウェル|材料5つで本格!ザクザク食感のココナッツクッキー
ココナッツファインは、ココナッツの果肉を細かくした製菓材料です。
オイルだけでなく、ココナッツファインも使うことで、ココナッツらしい食感を加える配合になっています。
作り方と気をつけたいこと
作り方は、溶かしたココナッツオイルに砂糖と卵を混ぜ、粉類を合わせて生地を作る流れです。
ここで覚えておきたいのが、生地を冷やす工程。
公式レシピでは、生地をまとめたあと、冷蔵庫で約1時間休ませます。
その後、厚さ約5mmに伸ばして型抜きし、170℃に予熱したオーブンで15〜20分焼きます。
ココウェルのページには調理時間約30分と書かれていますが、実際には生地を冷やす時間も必要です。
おやつの時間に合わせて作るなら、少し早めに準備した方がよさそうです。
また、冷蔵庫から出した生地が硬すぎる場合は、常温に少し置いてから伸ばす方法が紹介されています。
生地が割れるほど硬いときは、無理に麺棒で伸ばさず、扱いやすい状態になるのを待ちましょう。
詳しい混ぜ方や生地の写真は、ココウェルの公式レシピで確認できます。
熟したバナナがあったらココナッツオイルのバナナケーキ
バナナを買ったものの、食べきれずに熟してきた。
そんなときに作れるお菓子として、バナナケーキもあります。
雑誌『LEE』では、京都のカフェ「歩粉」の磯谷仁美さんが、ココナッツオイルを使ったバナナケーキを紹介しています。
バナナを200g使うので、バナナの消費にもつながるレシピです。
バナナケーキの材料と分量
18×8×高さ6cmのパウンド型1台分です。
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| ココナッツオイル | 100g |
| 卵 | 60g(Lサイズ約1個) |
| きび砂糖 | 80g |
| 塩 | ひとつまみ |
| バナナ | 200g(約2本) |
| 薄力粉 | 160g |
| ベーキングパウダー | 6g |
オイルは少しずつ生地に混ぜる
このレシピで気をつけたいのは、ココナッツオイルを加えるタイミングです。
卵と砂糖、つぶしたバナナ、粉類を合わせたあとに、温めて液体にしたココナッツオイルを加えます。
公式レシピでは、オイルを3〜4回に分け、そのつどよく混ぜる方法が紹介されています。
最初は油がなじみにくくても、少しずつ混ぜていくのがレシピの手順です。
一度に全部入れるより、混ざり具合を確認しながら加えられます。
生地ができたら型へ流し、170℃に予熱したオーブンで45分〜1時間ほど焼きます。
焼き上がりは、中心に竹串を刺して、生の生地が付いてこないか確認する方法です。
バナナの水分量やオーブンの状態でも焼き加減は変わるので、時間だけで判断しないようにしましょう。
バターでも作れるけれど、ほかのお菓子でも同じ?
このバナナケーキの公式レシピには、ココナッツオイル100gの代わりに、食塩不使用バター100gを使えると書かれています。
つまり、このレシピではどちらの油脂でも作れるようになっています。
ただし、すべてのお菓子でバターとココナッツオイルを同量に置き換えられるわけではありません。
この違いについては、後ほど詳しく説明します。
冷やして作るココナッツ生チョコ
オーブンを使いたくないときは、ココナッツオイルを冷やして固めるお菓子もあります。
ココウェルの「ココナッツ生チョコ」は、ココナッツオイル・はちみつ・カカオパウダーを使ったレシピです。
一般的な生チョコとは違い、生クリームを使わない配合になっています。
ココナッツ生チョコの材料
16個分の材料です。
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| エキストラバージンココナッツオイル | 100g |
| はちみつ | 100g |
| カカオパウダー(無糖) | 50g |
用意する材料は3種類ですが、カカオパウダーは仕上げにも使うため、振りかける分は別に用意します。
混ぜたら冷蔵庫で約3時間
作り方は、液体にしたココナッツオイルとはちみつをよく混ぜ、カカオパウダーを加えてから冷やし固める流れです。
クッキングシートを敷いたバットに流し入れ、冷蔵庫で約3時間。
固まったら、一口大に切り分けます。
このお菓子で気をつけたいのは温度です。
ココナッツオイルは冷えると固まるため、夏場など室温の高い場所では柔らかくなりやすくなります。
ココウェルも、夏場は食べる直前に冷蔵庫から取り出すよう案内しています。
プレゼント用に持ち歩く場合などは、温度管理が必要になることも覚えておきたいですね。
なお、このレシピにははちみつが含まれます。
1歳未満の赤ちゃんには、はちみつを使ったお菓子を与えないでください。
はちみつには乳児ボツリヌス症の危険があり、厚生労働省も注意を呼びかけています。
バターの代わりにココナッツオイルを使ってもいい?
いつも作っているクッキーのレシピに「バター100g」と書いてある。
冷蔵庫にバターがなくても、ココナッツオイルがあれば代用できそうな気がします。
ただ、ここは少し注意が必要です。
バターとココナッツオイルは、同じ重さでも成分が違います。
バターには水分も含まれている
バターは乳脂肪だけでなく、水分や乳由来の成分も含んでいます。
一方、一般的な食用ココナッツオイルは、ほぼ油脂でできています。
そのため、バターを使うレシピの材料を、同じ重さのココナッツオイルに替えると、生地の水分や油脂のバランスが変わることがあります。
| 比較するもの | 食塩不使用バター | ココナッツオイル |
|---|---|---|
| 主な成分 | 乳脂肪・水分など | 主に植物性油脂 |
| 風味 | バター特有の香りやコク | ココナッツの香り、または無香 |
| 温度による変化 | 温度で柔らかくなり、加熱で溶ける | 20〜25℃前後で固体・液体が変わる |
| お菓子への影響 | レシピによって食感や膨らみに関係する | 置き換えると仕上がりが変わる場合がある |
例えば、バターを砂糖とすり混ぜて空気を含ませるクッキーやケーキでは、バターの性質が仕上がりに関係しています。
ココナッツオイルに替えると、同じ食感にならないこともあります。
置き換えるならレシピの指定を確認する
今回紹介したLEEのバナナケーキでは、ココナッツオイルと食塩不使用バターの両方が材料の選択肢として指定されています。
こうしたレシピなら、どちらを使う場合も作り方を確認できます。
反対に、バターだけを使うレシピでは、安易に同量のココナッツオイルへ替えない方がよいでしょう。
特に初めて作るお菓子なら、まずはレシピどおりの材料で作る方が、仕上がりの違いを判断しやすくなります。
ココナッツオイルを使いたい場合は、最初から専用の配合があるレシピを選ぶ方が確実です。
ココナッツオイルのお菓子作りで気をつけたいこと
冬に白く固まっていたら?
ココナッツオイルは、気温が下がると白く固まります。
日清オイリオによると、およそ20℃以下では固形、20〜25℃では半練り状、25℃以上では液体になるのが目安です。
そのため、冬場にお菓子を作るときは、レシピで指定されているオイルの状態を確認してください。
液体で使うレシピなら、湯煎でゆっくり溶かす方法があります。
ただし、瓶ごと温めてよいかどうかは商品や容器によって異なります。
電子レンジでの直接加熱を避けるよう案内しているメーカーもあるため、商品の説明を確認してから扱いましょう。
詳しい溶かし方は、こちらの記事で紹介しています。
▶ ココナッツオイルが固まるのはなぜ?溶かし方と湯煎・電子レンジの注意点
生地が硬くなったり、油が混ざりにくかったりする場合
ココナッツオイルを使った生地は、温度によって状態が変わります。
例えば、クッキー生地を冷蔵庫で休ませると、オイルが固まって生地も硬くなります。
一方、液体のオイルを冷たい材料と混ぜると、途中で固まり始めて均一に混ざりにくくなることも考えられます。
生地の状態が想像と違っても、いきなり油や水分を足すのは避けた方がよさそうです。
まずはレシピに書かれている材料の温度や混ぜる順番を確認してみてください。
開封後の賞味期限も忘れずに
久しぶりにお菓子を作る場合は、ココナッツオイルの開封日も確認しておきましょう。
賞味期限がまだ先でも、開封後の使用期間は商品によって異なります。
ココウェルでは、開封後3か月を目安に使い切るよう案内しています。
メーカーごとの賞味期限や保存方法については、こちらにまとめています。
▶ ココナッツオイルの賞味期限は?開封後の保存方法と日持ちを解説
お菓子作り用のココナッツオイルはどれを選ぶ?
これからココナッツオイルを買うなら、まず何のお菓子を作りたいか考えてみてください。
クッキーやバナナケーキなど、ココナッツの甘い香りを楽しみたいならエキストラバージンタイプ。
香りを抑えたい場合は、無香タイプも選べます。
ただし、初めて作るレシピなら、使用するオイルが指定されているか確認しておくと迷いません。
100gの瓶で足りる?
今回紹介した3つのレシピでは、ココナッツオイルを85〜100g使います。
ココウェルの有機エキストラバージンココナッツオイルには100gと360gの容量がありますが、100gの瓶なら、紹介したクッキー1回分には足ります。
バナナケーキや生チョコは100g使用するので、1回作るとほぼ使い切る計算です。
何種類か続けて作る予定なら、必要な量を先に計算しておくと買い忘れを防げます。
反対に、お菓子作りが年に数回程度なら、余らせないよう少量から購入するのも一案です。
普段の料理にも使いたい場合は?
ココナッツオイルは、お菓子だけでなく、トーストや卵料理、カレーなどにも使えます。
ただし、料理に甘い香りを付けたくない場合は、無香タイプの方が使いやすいこともあります。
朝食や夕食への使い方、揚げ物への使用可否などは、こちらの記事で詳しく紹介しています。
▶ ココナッツオイルの料理での使い方|朝食・炒め物・カレーへの取り入れ方
ココナッツオイルのお菓子についてよくある質問
Q. バターなしでクッキーは作れる?
作れます。
今回紹介したココウェルのクッキーは、バターを使わず、ココナッツオイルで作るレシピです。
ただし、バターを使ったクッキーと同じ食感になるとは限りません。
材料や分量が指定されたレシピを選んでください。
Q. 余ったココナッツオイルは別のお菓子にも使える?
食用として問題のない状態で、レシピに合う商品なら使えます。
ただし、開封後の使用目安はメーカーによって違います。
使い切るために一度に大量に入れたり、期限切れのオイルをお菓子に使ったりすることは避けましょう。
Q. MCTオイルでも同じお菓子を作れる?
MCTオイルは、一般的なココナッツオイルとは成分や加熱時の性質が異なります。
特に、冷やして固めるお菓子は、ココナッツオイルが固まる性質を利用しています。
MCTオイルを同じ分量で置き換えても、同じ仕上がりになるとは限りません。
また、MCTオイルの中には加熱調理に使用できない商品もあります。
レシピでMCTオイルが指定されていない場合は、自己判断で置き換えないようにしてください。
Q. 賞味期限切れのココナッツオイルでも焼き菓子なら使える?
賞味期限が切れたココナッツオイルを、加熱するから大丈夫と考えるのは避けてください。
食用油メーカーのJ-オイルミルズは、期限切れの油について、酸化しているおそれがあるため使用を控えるよう案内しています。
期限切れのオイルの扱いや捨て方はこちらの記事で紹介しています。
▶ ココナッツオイルの賞味期限切れは使える?再利用の注意点と捨て方
まとめ|ココナッツオイルがあれば、お菓子作りの選択肢も増える
ココナッツオイルは、クッキーやバナナケーキ、冷やして作る生チョコなど、いろいろなお菓子に使えます。
材料5種類のクッキーなら、生地を冷やして焼く方法。バナナケーキなら、液体にしたオイルを少しずつ混ぜる方法です。
オーブンを使いたくないなら、冷やして固める生チョコもあります。
ただし、バターとは成分が違うので、いつものレシピをそのまま置き換えられるとは限りません。
まずは、ココナッツオイルを使うことを前提にしたレシピを選んでおくと安心です。
キッチンに残っているオイルを使いたいなら、賞味期限と開封日を確認してから、作りたいお菓子の材料をそろえる。
クッキーなら85g、バナナケーキや生チョコなら100g。使う量が分かっていれば、余っているオイルをどう活用するかも考えやすくなります。

