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朝食のトーストにココナッツオイルを塗ろうと思ったら、瓶の中が真っ白。スプーンを入れても硬くて、なかなか取り出せない。
夏は透明な液体だったのに、寒くなるとまるで別のものみたいになります。
「これって傷んでる?」「瓶ごと温めてもいいの?」と気になりますが、ココナッツオイルは気温が下がると白く固まる性質があります。
日清オイリオによると、約20℃以下で白い固形になり、25℃以上では透明な液体に戻ります。
寒さで固まっただけなら、それ自体は品質の異常ではありません。
液体に戻したいときは、暖かい室内に置くか、メーカーが案内する方法でぬるま湯を使って温めます。
ただ、電子レンジは加熱ムラや発火のおそれを指摘するメーカーもあるため、使わない方がよいです。
固まる理由を知っておけば、冬場も慌てずに使えます。溶かし方だけでなく、毎回湯煎しなくて済む工夫も紹介しますね。
ココナッツオイルが白く固まるのはなぜ?
20〜25℃前後で固体と液体に変わる
ココナッツオイルには飽和脂肪酸が多く含まれていて、一般的なサラダ油と比べると、気温が下がったときに固まりやすい性質があります。
日清オイリオの公式サイトには、温度による変化が次のように説明されています。
| 温度の目安 | ココナッツオイルの状態 |
|---|---|
| 約20℃以下 | 白く固まる |
| 約20〜25℃ | 半透明で柔らかい半練り状になる |
| 約25℃以上 | 透明な液体になる |
参考:日清オイリオ|ココナッツオイルが固体になったり液体になったりするが品質は大丈夫ですか?
例えば、夏場はキッチンに置いておくだけで液体になっていても、秋になると白く濁り始めます。
冬の朝など、室温が20℃を下回る日は、冷蔵庫に入れていなくても固まることがあるんです。
また、固まる途中では、透明な部分と白い部分が混ざった状態になることもあります。
温度が変わるたびに見た目も変化するので、毎日同じ状態とは限りません。
固まったココナッツオイルは腐っている?
白く固まったという理由だけで、腐っているとは判断できません。
日清オイリオも、温度による固体・液体の変化は品質に問題がなく、どちらの状態でも使用できると案内しています。
ただし、それは適切に保存されたココナッツオイルについての説明です。
賞味期限が過ぎていたり、何か月も前に開封したものだったりすると、話は変わってきます。
固まった原因が温度なのか、食品として問題なく使える状態なのかは、分けて考えましょう。
いつ開けたか分からない瓶を、溶かして見た目が元に戻ったからといって食べるのは避けたいところです。
固まったココナッツオイルの溶かし方
ココナッツオイルを液体に戻すなら、まずは高温にしなくても溶けることを知っておくと便利です。
全部を溶かす必要があるのか、使う分だけ取り出せるのかによって、やり方を変えてみてください。
| 今の状態 | おすすめの方法 |
|---|---|
| 少し柔らかく、スプーンですくえる | 必要な分だけ取り出して湯煎する |
| 時間に余裕がある | 適度に暖かい室内に置く |
| 瓶の中で硬く固まっている | 容器ごとの湯煎が可能かメーカー表示を確認する |
| 炒め物に使う予定 | 固形のまま必要量を取り出して使う |
使う分だけなら、ぬるま湯で湯煎する
お菓子作りで液体のココナッツオイルが必要なときは、少量だけ湯煎する方法が使いやすそうです。
日清オイリオの公式レシピでは、30〜40℃程度のぬるま湯で湯煎する方法が紹介されています。
手順は難しくありません。
- 清潔で乾いたスプーンで、必要な量のココナッツオイルを取り出す。
- 湯煎に対応した耐熱容器に入れる。
- ボウルに30〜40℃程度のぬるま湯を用意する。
- オイルの入った容器をお湯につけ、ゆっくり温める。
- 液体になったら取り出し、容器の外側の水滴を拭いてから使う。
この温度は日清オイリオのレシピで紹介されている目安です。使用する商品の案内がある場合は、そちらを優先してください。
気をつけたいのは、湯煎のお湯をオイルに入れないこと。
お湯が容器の中へ入り込まないよう、水位は低めにしておく方が扱いやすいと思います。
それから、わざわざ熱湯を使う必要もありません。
ココナッツオイルは25℃前後で液体になるので、ゆっくり温めれば十分です。
急がないなら、暖かい部屋に置いておく
料理に使うまで時間があるなら、室温で自然に溶かしても大丈夫です。
日清オイリオも、固まった食用油を暖かい場所にしばらく置くと、透明な液体に戻ると案内しています。
ただ、暖かい場所といっても、直射日光の当たる窓際やストーブの前は避けてください。
早く溶かすために高温の場所へ置くと、かえって油の品質に影響する可能性があります。
室温が25℃に届かないと、完全な液体にならない場合もあります。
そのときは無理に室温を上げず、必要な分だけ湯煎すれば十分です。
瓶ごと湯煎してもいい?
瓶の中でカチカチになって、スプーンが入らないこともあります。
そんなときは、瓶ごと湯煎できれば楽なのですが、ここは容器の確認が必要です。
ブラウンシュガー1ST.など、湯煎で溶かす方法を案内しているメーカーもあります。
ただし、すべてのガラス瓶やプラスチック容器が湯煎に対応しているわけではありません。
ガラス瓶は急に温度が変わると割れることがありますし、プラスチック容器は熱で変形するおそれがあります。
商品メーカーが容器ごとの湯煎を認めている場合に限り、指定された温度や手順で温めましょう。
熱湯の中へ冷たい瓶をいきなり入れたり、火にかけた鍋の底へ瓶を直接置いたりするのは避けてください。
容器の耐熱性が分からない場合は、無理に温めず、少し柔らかくなるのを待ってから必要量を取り出す方法がよさそうです。
炒め物なら固まったまま使える
カレーや炒め物に使うなら、毎回液体に戻さなくても大丈夫です。
加熱調理が認められているココナッツオイルであれば、固まったまま必要な量を取り出して、フライパンの中で溶かすことができます。
日清オイリオも、同社のエキストラバージンココナッツオイルについて、炒め物や卵焼き、カレーへの使用を案内しています。
例えば、カレーの玉ねぎを炒めるときなら、計量したオイルをフライパンに入れて、調理しながら溶かせばOK。
この使い方なら、瓶全体を湯煎する手間がありません。
ただし、強火で長時間加熱したり、油だけを熱したまま放置したりしないようにしてください。
また、日清オイリオはココナッツオイルでの揚げ物を避けるよう案内しています。炒め物に使えるからといって、揚げ物にも使えると考えないようにしましょう。
参考:日清オイリオ|エキストラバージンココナッツオイルは、どのような料理に向いていますか?
ココナッツオイルを電子レンジで溶かしてもいい?
電子レンジを使わない方がいい理由
「湯煎より電子レンジの方が早いのでは?」と思うかもしれません。
でも、ココナッツオイルを電子レンジで直接加熱するのは避けた方がよいです。
ブラウンシュガー1ST.の公式FAQでは、電子レンジでの加熱を控えるよう案内しています。
電子レンジは加熱ムラが起きやすく、部分的に高温になって発火するおそれがあるためです。
ブラウンシュガー1ST.|有機EVココナッツオイル・よくある質問
見た目はまだ固まっていても、一部分だけかなり熱くなっている可能性があります。
特に「少しだけなら大丈夫」と加熱時間を自己判断するのは避けたいところです。
瓶のふたや容器そのものが電子レンジに対応していない場合もあります。
液体に戻したいだけなら、ぬるま湯を使う方が温度を調整しやすいので、湯煎を選びましょう。
熱湯や直火で溶かすのも避ける
電子レンジだけでなく、熱湯で一気に温める方法にも気をつけてください。
特に冷えたガラス瓶を熱湯に入れると、急激な温度変化によって破損するおそれがあります。
また、オイルを入れた容器を直火にかけるのも避けましょう。
ココナッツオイルはそれほど高い温度にしなくても溶けます。
料理に使う前のひと手間として考えるなら、必要な量をぬるま湯でゆっくり溶かすくらいがちょうどよさそうです。
冬にココナッツオイルが固まって使いにくいときは?
寒い時期は、ココナッツオイルを取り出すだけでもひと手間かかります。
毎朝使うなら、そのたびに瓶を温めるのは面倒ですよね。
使う頻度が高い場合は、保存容器や取り出し方を少し変えてみるのもよさそうです。
広口の容器ならスプーンですくいやすい
ココナッツオイルが固まる季節は、細い注ぎ口よりも広口の容器の方が扱いやすくなります。
スプーンやヘラが入るので、必要な量を取り出しやすいためです。
ココウェルも、冬場のココナッツオイルを使いやすくする方法として、湯煎して広口の容器に移す方法を紹介しています。
ただ、容器を移し替える場合は、食品用で油に対応したものを選んでください。
洗った容器に水滴が残っていないかも確認しましょう。
元の瓶が広口で使いやすければ、わざわざ入れ替える必要はありません。
小分けにして固めておく方法もある
大きな容器から毎回オイルをすくうのが大変なら、あらかじめ小分けにしておく方法もあります。
ココウェルでは、湯煎で液体にしたココナッツオイルを製氷皿に入れて固め、必要な分だけ使う方法を紹介しています。
例えば、炒め物に使う量を少しずつ分けておけば、料理のたびに瓶から取り出す必要がなくなります。
ただし、小分けしたからといって賞味期限が延びるわけではありません。
食品用の容器を使い、水分やほかの食材が混ざらないようにして、メーカーが案内する開封後の期間内に使い切りましょう。
固まらないように保存することはできる?
ココナッツオイルが固まるのは、温度による自然な変化です。
冬でも液体のままにしたいからと、暖房器具の近くに置いたり、常に温め続けたりするのはおすすめしません。
保存するときは、商品の表示に従って直射日光や高温を避けてください。
使うときだけ必要な分を温めるか、固まったまま取り出せる容器を選ぶ。
毎日の料理で使うなら、その方が手間も少なく済みそうです。
白い粒や黒い点がある場合も使える?
白い粒や表面のデコボコは温度変化による場合も
ココナッツオイルが固まるとき、表面がきれいに平らにならないことがあります。
小さな粒ができたり、部分的に色が違って見えたりすることも。
日清オイリオでは、液体から固まるときに表面がデコボコになる現象や、色ムラが生じる場合について説明しています。
同社の商品では、こうした状態はココナッツオイルの性質によるもので、品質上の問題ではないとされています。
参考:
ただし、見た目が似ているからといって、すべて正常な状態とは限りません。
黒い影とカビは同じではない
固まったココナッツオイルに黒っぽい部分があると、カビではないかと心配になることがあります。
日清オイリオによると、オイルが固まるときにできた空洞やくぼみが、光の当たり方によって黒い影に見えることがあるそうです。
ただし、これはメーカーが説明している特定の現象です。
実際のカビや異物が混ざっている可能性まで否定できるわけではありません。
いつもと違うにおいがする、カビのようなものが見える、保存状態に不安があるといった場合は、使用を控えてください。
また、賞味期限を過ぎている場合は、白く固まった状態が正常に見えても、食べられるとは限りません。
期限切れのココナッツオイルについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
▶ ココナッツオイルの賞味期限切れは使える?再利用の注意点と捨て方
ココナッツオイルが固まることについてよくある質問
Q. 何度も溶かして固めても大丈夫?
日清オイリオやブラウンシュガー1ST.では、通常の温度変化で固体と液体を繰り返しても、品質上の問題はないと案内しています。
ただし、何度も高温で加熱してよいという意味ではありません。
直射日光や高温を避け、水分が入らないように保管してください。
また、開封後の使用期間や賞味期限も確認しておきましょう。
Q. 冷蔵庫に入れたら必ず固まる?
一般的なココナッツオイルは、冷蔵庫の温度では白く固まります。
日清オイリオでは、開封後に冷蔵庫で保存しても問題ないと案内しています。
ただし、保存方法は商品によって異なるため、使用している商品の表示を優先してください。
冷蔵庫で固まった場合も、使う分だけ取り出せるなら、毎回全部を溶かす必要はありません。
Q. 固まらないココナッツオイルもある?
あります。例えば、ココウェルの「有機ココナッツMCTオイル」は、一般的なココナッツオイルより低温でも固まりにくい商品です。
ただし、ココウェルは、非常に寒い環境では同社のMCTオイルも白く濁ったり、固まったりする場合があると説明しています。
つまり、MCTオイルなら絶対に固まらないというわけではありません。
また、MCTオイルは一般的なココナッツオイルとは成分の割合が異なります。加熱できるかどうかも含め、商品ごとの使い方を確認してください。
まとめ|固まったココナッツオイルは慌てずに使おう
ココナッツオイルは、気温が下がると白く固まります。
20〜25℃前後で状態が変わるため、夏は透明でも冬は真っ白になることがあります。
寒さで固まっただけなら、無理に捨てる必要はありません。
液体に戻したいときは、暖かい室内に置くか、メーカーが案内する方法でぬるま湯を使って湯煎しましょう。
電子レンジでの加熱は、思わぬ高温になるおそれがあるため避けてください。
炒め物に使うなら固形のまま取り出す方法もありますし、毎回すくうのが大変なら広口の容器や小分け保存も便利です。
冬に瓶の中が真っ白になっていたら、まずは賞味期限と保存状態を確認。
問題がなければ、使う分だけゆっくり温めれば大丈夫です。

