薬膳カレーって聞くと、ちょっと身構えませんか。
スパイスを何種類も並べて、一から本格的に作るイメージがあって、「普通の家カレーとは別物かな」と思ってしまいがちです。
でも、家で作るならもっと気楽で大丈夫。
いつものカレーに、カルダモンやシナモンを少し加えたり、仕上げにクコの実や松の実をのせたりするだけでも、香りや食感が変わります。
市販のカレールーを使っても作れるので、スパイスカレー初心者でも始めやすいです。
この記事では、家のカレーに合わせやすいスパイスや食材と、失敗しにくい取り入れ方をまとめます。
薬膳カレーってどんなカレー?
この記事では、薬膳カレーを難しい漢方料理としては扱いません。
イメージとしては、
いつものカレー+香りのあるスパイスや乾燥食材
くらい。
たとえば、八角、シナモン、カルダモン、花椒、クコの実、松の実などがあります。
ここで気をつけたいのが、全部入れたくなること。
せっかくならいろいろ試したくなるのですが、最初から何種類も入れると、何の香りが強いのか分からなくなります。
しかも、八角や花椒は少しでもかなり存在感があります。
最初は「いつものカレーにひとつだけ足してみる」くらいがちょうどいいです。
薬膳カレーに使いやすい食材とスパイス
スパイス売り場って、見始めると種類が多くて迷いますよね。
まずは、家のカレーにも合わせやすいものだけ見ていきます。

クコの実
クコの実は、赤くて小さな乾燥果実です。
杏仁豆腐の上にのっているイメージが強いですが、カレーにも使えます。
煮込みにたくさん入れるより、仕上げに少し散らすくらいが使いやすいです。
茶色いカレーの中に赤色が入るので、見た目のアクセントにもなります。
クコの実が余っているなら、スープやヨーグルトだけでなく、カレーにも回せます。

松の実
松の実は、仕上げにぱらっと散らす使い方が簡単です。
カレーはやわらかい食感になりやすいので、松の実が入ると少し変化が出ます。
最初から煮込まなくてもいいので、「薬膳っぽい食材をひとつ試してみたい」というときにも使いやすいです。
八角
八角は、星のような形をした香りの強いスパイスです。
少し入れるだけで、カレーの雰囲気がかなり変わります。
私はこれを入れるなら、「ほんのり香るくらい」で止めたほうが食べやすいと思います。
煮込みに使った場合は、食べる前に取り出しておくとラクです。
シナモン
シナモンというと、お菓子やチャイを思い浮かべますが、カレーにも使えます。
甘い香りがあるので、入れすぎると「カレーなのにシナモンが前に出すぎた」となりやすいです。
市販ルーに加えるなら、ほんの少しから。
味を見て、もう少し香りが欲しければ足すくらいで十分です。
カルダモン
カルダモンは、すっきりした香りのスパイスです。
「いつものルーカレーを少し変えたい」というときに使いやすいです。
個人的には、最初の一種類ならカルダモンから試すのもあり。
香りは変わりますが、八角ほどクセが前に出にくいので、家カレーにもなじませやすいです。
花椒
花椒は、独特の香りがあるスパイスです。
辛めのカレーや中華っぽい雰囲気が好きな人には合いやすいです。
ただし、これも入れすぎるとかなり主張します。
鍋全体に入れるより、自分のお皿にだけ少し振って試すほうが気楽です。
市販ルーで作る簡単薬膳カレー
最初からスパイスだけでカレーを作る必要はありません。
普段使っている市販ルーをそのまま使います。
材料の目安
4人分なら、こんな感じです。
- 鶏もも肉
- 玉ねぎ
- にんじん
- きのこ
- 市販のカレールー
- 水
- カルダモン 少量
- シナモン 少量
- クコの実
- 松の実
もちろん、スパイスを全部入れる必要はありません。
最初はカルダモンだけ。
次に作るときはシナモンも。
そのくらいのペースで試したほうが、自分の好みも分かります。
作り方
作り方は、いつものカレーとほとんど同じです。
鶏肉と野菜を炒め、水を加えて煮込みます。

具材に火が通ったらカレールーを溶かし、最後にスパイスを少し加えます。
クコの実や松の実は、仕上げにのせてもOKです。
これなら、普段のカレーを大きく変えなくても作れます。
「薬膳カレーを作る」というより、いつものカレーの香りを少し変えるくらいに考えるとラクです。
市販ルーでもちゃんと雰囲気は変わる
市販ルーだと薬膳カレーっぽくならないのでは?と思うかもしれません。
でも、スパイスをひとつ加えるだけでも印象は変わります。
たとえば、
いつものカレー+カルダモン
これだけでも十分。
次は、
いつものカレー+シナモン+クコの実
にしてみる。
毎回組み合わせを少し変えると、自分の好きな香りが見つけやすいです。
八角なら煮込みにひとかけ。
花椒なら仕上げに少し。
同じルーでも、使うスパイスでかなり雰囲気が変わります。

スパイスを揃えるならセットもあり
何度か作って、「もう少しいろいろ試してみたいな」と思ったら、スパイスセットを見るのもありです。
単品で何袋も買うと、結局使い切れないことがあります。
少量ずつ入っているセットなら、気になるスパイスを試しやすいです。
通販では、
- カレースパイスセット
- 薬膳カレーの素
- 八角
- 花椒
- クコの実
- 松の実
などが見つかります。
自分で組み合わせるのがまだ難しそうなら、最初はカレー用にまとめられたセットから入るのもラクです。
薬膳カレーで失敗しやすいのは「入れすぎ」
いちばん気をつけたいのは、スパイスを欲張りすぎることです。
八角、シナモン、カルダモン、花椒。
全部入れたら本格的になりそうですが、家のカレーでは逆にまとまりにくくなることがあります。
最初はひとつかふたつ
最初は、スパイスをひとつかふたつ。
これくらいのほうが、何を入れたことで味や香りが変わったのか分かります。
気に入ったら次回もう一種類足す。
この順番のほうが、自分好みの組み合わせを見つけやすいです。
香りが強いものは控えめに
八角や花椒は、少しでもかなり香ります。
「ちょっと少ないかな?」くらいで止めておくほうが安全です。
足りなければあとから足せますが、入れすぎたものを抜くのは難しいです。
家族と好みが違うなら後がけ
家族の中に、強いスパイスが苦手な人がいるなら、鍋全体に入れなくても大丈夫です。
普通のカレーを作って、自分のお皿だけ花椒を振る。
松の実やクコの実を自分の分だけのせる。
これなら、わざわざ鍋を分けなくて済みます。
「薬膳カレーに付き合ってもらう」感じにならないので、家族ごはんでも試しやすいです。
薬膳カレーは「いつものカレーにひとつ足す」で十分
薬膳カレーって、名前だけ聞くと少しハードルが高く感じます。
でも、家で食べるなら、
市販ルーにカルダモンを少し。
仕上げにクコの実をのせる。
松の実をぱらっと散らす。
そのくらいで十分です。
最初から本格的にしようとするより、「今日はひとつだけ変えてみよう」くらいのほうが続きます。
クコの実やスパイスが家に余っているときにも、カレーは使い道のひとつになります。
いつものカレーに少し飽きた日に、まずは手元にあるスパイスから試してみてください。

