薬膳に興味はあるけれど、いざ食材を探してみると「結局どれを買えばいいの?」となりませんか。
なつめ、クコの実、白きくらげ。ここまでは何となく聞いたことがあっても、八角や花椒、カルダモンまで並ぶと急に難しそうに見えてきます。
でも、料理から考えると意外とシンプルです。
スープを作るなら、なつめや白きくらげ。
ヨーグルトや甘いものなら、クコの実や黒ごま。
カレーなら、カルダモンやシナモン。
こんなふうに、「薬膳食材を使う料理を作る」ではなく、今日作る料理に合いそうな食材を選ぶくらいで考えると分かりやすくなります。
このサイトでは、いつもの料理と薬膳食材を組み合わせる楽しみ方を「フュージョン薬膳」として紹介しています。
まずは、どんな食材がどんな料理に使えるのか、一覧から見てみましょう。
初心者でも使いやすい薬膳食材一覧
今回の記事群で使っている食材を中心にまとめました。

| 食材 | 味・香り・食感 | 合わせやすい料理 |
|---|---|---|
| なつめ | やさしい甘み。煮るとやわらかい | スープ、鍋、お茶、おやつ |
| クコの実 | ほんのり甘く、小粒でやわらかい | スープ、ヨーグルト、おかゆ、サラダ |
| 白きくらげ | ぷるっとした独特の食感 | スープ、鍋、サラダ、デザート |
| 松の実 | 香ばしく、コクがある | カレー、サラダ、トッピング |
| 八角 | 甘さを感じる強い香り | 鍋、煮込み、カレー |
| 花椒 | ピリッとした刺激と華やかな香り | 火鍋、中華料理、カレー |
| シナモン | 甘く華やかな香り | カレー、チャイ、焼き菓子 |
| カルダモン | さわやかな香り | カレー、チャイ |
| しょうが | ピリッとした香り | スープ、鍋、カレー |
| 黒ごま | 香ばしく、コクがある | ヨーグルト、お菓子、和え物 |
こうして見ると、しょうがや黒ごまのように、すでに普段から使っているものも入っています。
「薬膳食材を買わなきゃ」と構えなくても、料理の幅を少し広げる感覚で十分です。
甘いものに使うなら、なつめ・クコの実・白きくらげ
薬膳食材というとスープのイメージがありますが、甘いものに合わせやすい食材もあります。
なつめは、おやつや飲み物にも
乾燥なつめはそのまま食べるほか、お茶やチャイに入れたり、ヨーグルトに合わせたりできます。
煮るとやわらかくなるので、「そのままだと少しかたいな」と感じたらスープやデザートへ回すのもありです。
食べ方をもう少し詳しく知りたい場合は、こちらでまとめています。

クコの実は少量使いしやすい
クコの実は、杏仁豆腐だけに使うものではありません。
朝のヨーグルトに少しのせたり、シリアルに混ぜたりするだけでも使えます。
赤い色が入るので、ちょっと地味になりがちな朝食にも合わせやすいです。
余ったらスープやおかゆにも使えるので、一袋をいろいろな料理に回せます。

白きくらげは食感を楽しむ食材
白きくらげは、きのこという名前から想像する味とは少し違って、クセが強くありません。
水で戻して煮ると、ぷるっとした食感になります。
フルーツと合わせたり、甘く煮たりする使い方もできるので、スープだけで使い切らなくても大丈夫です。


黒ごまならもっと気軽です。
ヨーグルトにかける、お菓子に混ぜる、和え物に使う。いつもの料理の延長で使えます。
スープや鍋なら乾燥食材を使いやすい
「買ったはいいけれど、どう料理すればいいか分からない」
そんな食材があるなら、スープや鍋に入れてしまうのが手軽です。
なつめは煮ながらやわらかくできますし、白きくらげも戻してから鍋へ。クコの実は仕上げに少し加えるだけでも使えます。
鶏肉、白菜、きのこ、長ねぎなど、普段買っている食材と合わせれば、薬膳料理だけ別に作る必要もありません。
スープなら、なつめ・クコの実・白きくらげ
鶏肉と野菜のスープに、なつめをひとつ。
白きくらげがあれば一緒に煮て、最後にクコの実を少し。
こんな組み合わせなら、家のスープから大きく離れません。
基本の作り方や春雨入りのアレンジは、薬膳スープの記事で紹介しています。

鍋なら八角や花椒も出番あり
鍋の香りを変えたいときは、八角や花椒を少し加える方法もあります。
八角は香りがかなり強いので、最初からたくさん入れなくても十分。
花椒は火鍋風にしたいときに使いやすく、辛いものが好きな人なら取り皿だけに加える方法もあります。

カレーならスパイスを試しやすい
スパイスに興味はあるけれど、使い道が思いつかない。
そんなときはカレーがいちばん分かりやすいです。
市販のルーを使ったカレーでも、カルダモンやシナモンを少し加えると香りが変わります。
カルダモンはさわやかな香り
カルダモンは、すっきりした華やかな香りがあります。
普段のカレーに少し加えるだけでも、「いつものルーとちょっと違うな」と感じやすいスパイスです。
シナモンは甘い料理だけじゃない
シナモンというと、お菓子やチャイのイメージが強いですが、カレーにも使えます。
甘い香りがあるので、スパイスカレーを作るときにも合わせやすいです。
八角や花椒は少量から
八角も花椒も香りが強いタイプです。
特に八角は少し入れるだけでも存在感があるので、最初は控えめに。
花椒は辛さや香りを足したいときに向いています。
市販ルーから作る方法はこちらで紹介しています。

何を買うか迷ったら「作りたい料理」から決める
食材名だけを見ていると、どう選べばいいか分からなくなりがちです。
そんなときは、食べたいものを先に決めるとラクです。
朝食やおやつなら、クコの実や黒ごま。
スープなら、なつめや白きくらげ。
鍋なら、そこに八角や花椒。
カレーなら、カルダモンやシナモン。
この順番で考えると、使わない食材をたくさん買ってしまうのも防ぎやすくなります。
「薬膳を始めるための食材」ではなく、普段の料理でちゃんと使い切れそうなものから選ぶほうが現実的です。
少しずつ試したいなら薬膳食材セットも選択肢
単品をいくつも買うと、ひと袋ずつの量が多く感じることがあります。
そんな場合は、少量ずつ入った薬膳食材セットを探してみてもいいと思います。
なつめやクコの実、白きくらげなどが組み合わされたものなら、いくつか試しながら好みを探せます。
逆に、すでになつめやクコの実を持っているなら、セットを増やすより足りないものだけ買い足したほうが使い切りやすいです。
楽天で探すなら、薬膳食材セットのほか、なつめ・クコの実・乾燥白きくらげ・スパイスセットなども候補になります。
食材からでも、料理からでも選べるようにしておく
薬膳を難しく感じるのは、「何から始めればいいか分からない」ときだと思います。
でも、入口はどこでも構いません。
なつめが気になったら、なつめから。
クコの実をもらったなら、その使い方から。
今夜カレーを作るなら、スパイスをひとつ追加。
鍋の日なら、しょうがや白きくらげを入れてみる。
そんな感じで、普段のごはんとつなげていけば十分楽しめます。
食材ごとの詳しい使い方はこちらです。
料理から探したい人はこちらへ。
薬膳カレーの簡単レシピ
薬膳スープの簡単レシピ
薬膳鍋の簡単レシピ
普段の料理に、いつもと違う食材をひとつ足してみる。
フュージョン薬膳は、そのくらいの気軽さで楽しむのがちょうどいいと思います。

